• テキストサイズ

そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第110章 誘拐


私はコナンくんを家に連れ込み、途中に買い込んだコンビニのお弁当を小さな折り畳みのローテーブルに並べた。

「この部屋…めぐみさんが住んでるの?」
「そうだよー。」
「…ふーん。」

キョロキョロと私の部屋を見渡すコナンくん。




「で、喧嘩したの?」
「…喧嘩ならよかったんだけど。」
「違うの?」


コナンくんにお茶のペットボトルを出してあげて、私はしょんぼりと話した。

「公安の降谷零としては、もう会えないって。」
「それって…」
「フラれたの。」
「なんで?仲良さそうに見えたけど。」
「…ずっと考えてたんだと思う…。『私を束縛する資格はない』とかそういうことよく言ってたから。」


資格とかそういうのはいらないよって私も言ってたんだけどな…。

「束縛?」
「恋人でもないのに、嫉妬したりするの変だよ。普通はね。」
「やっぱり降谷さんとめぐみさんは恋人じゃなかったの?その…そういう関係ではあるのに。」

ちょっと照れながらコナンくんは言った。
手にはおにぎりが握られていて、コナンくんの小さな手だとおにぎりが大きく見えて可愛かった。

「お互いに気持ちを伝えたことはないよ。わかってはいたけどね。降谷さんには大切にして貰ってるのはわかってた。そこまでは鈍くはないよ。」
「わかんないなー、それって恋人じゃないの?」
「“恋人”や“夫婦”って形に固めてしまうのが、難しいんだよ。」


コナンくんは首を傾げた。

「降谷さんは仕事柄、仲間や部下をたくさん失ってきたって言ってたの。この前の東京サミットの会場でも部下を亡くしてる。」
「…うん。僕も聞いたよ。」
「その度に再び立ち上がるのに時間がかかる…ツラいみたい。私を“恋人”にしてしまって、失ったとき耐えられないってーー…」

ぼろぼろと涙が出る。
それだけ私を大切に思ってくれている。嬉しい…嬉しいはずなのにーー…
だからこそ、そばにいられないなんて…

「私だって、今まで苦しんだ降谷さんをこれ以上苦しませたり悲しませたりしたくない。」

離れなきゃいけないの?
そばにいたら悲しませるの?
/ 1084ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp