第10章 パーティー
食事をとりながら、私は周りを見渡した。
パートナーと一緒ってこともあって、ダンスを踊る人は結構いる。
蘭ちゃんは大丈夫だろうか?
四杯目のスパークリングワインを片手にキョロキョロと探すと、ダンスをしている人たちの横で、園子ちゃんにステップや手の位置などを教えてもらっていた。
さすが園子ちゃんはこういうのは教養として全て出来るんだろうな。
ワインをくいーっと飲み干して、蘭ちゃん達のところに向かった。
せっかくあんまり会えない京極さんといるのに、踊れないのはもったいない。
「蘭ちゃん。よかったらわたしと踊ろう?」
「めぐみさん!さっき見てたわよー!爽やかなイケメンと踊っちゃってー!」
「一曲だけだよ。」
「お二人素敵でした。」
「蘭ちゃんもありがとう。さ、園子ちゃんは彼氏さんと行っておいで?蘭ちゃん、行こう。」
「そうですね、それじゃあ園子、楽しんでね」
「うっさいわね!変な気、回して!でもありがとう。」
なんだかんだで、顔を赤く染めつつ、園子ちゃんは京極さんとダンスホール中央に向かった。
京極さんは、踊ったことは無いのだろう。タジタジになっていたが、その辺は園子ちゃんが手を取って二人クルクルと可愛らしく回っている。
高校生っぽくって、愛らしい。
「どう、楽しんだ?誰かと踊った?」
「いえ!誰かと踊ることは無かったんですけど、楽しかったですよ!」
「彼氏いてもいなくても、こういうのは踊っても大丈夫だよ?」
「いや、恥ずかしくって…それに、新一は彼氏じゃありませんっ!」
新一の名前出してないんだけどなぁ…。蘭ちゃんらしくって可愛い。
クスクスと笑ってしまう。
「そっか。じゃあ、どうする?私と踊ってもいいけど…」
「いえ、園子たちが踊り終わったらそろそろ帰ろうかと思います。もう、8時過ぎてますし…明日も学校なんで。コナンくんと一緒に帰ります。」
もう8時過ぎていたのか、楽しくってあっという間だったな。
ん?コナンくん?
「コナンくん来れないって言ってなかった?」
「いえ、他の人と約束しちゃってたみたいで、私とはパートナー組めないって言われちゃったんです。」
フラれたってそういう事だったのか!