第106章 あれから
私は家に着くとすぐに梓さんに電話をした。
梓さんは終始泣いたり怒ったりしていた。
『巻き込んでごめんね!一人に全部任せちゃった…!』
「ううん、私が自分からやったことだから。」
『今日電話があって、警察に保護されたの。夜中なのにおばあちゃんとお子さんお母さんに会いに行ったって。ありがとう…!めぐみちゃん…!』
「会えたんだね…良かった。安室さんがね、たくさん助けてくれたの。」
『安室さんも一緒だったんだね、良かった。もうっ!ひとりで突っ走って!!心配したんだからね!!』
「ごめん。…ホントごめん。」
家のリビングでベッドにもたれながら、梓さんの話を聞いた。
「明日なんだけどね、午前中に助けてもらった人のところにお礼に行きたいから午後からポアロでもいい?」
『それは大丈夫だけど、もう平気なの?怪我とかない?』
「…実は足の裏を,怪我しちゃって…。パソコンばっかりになるかも。」
『休んでもいいんだよ?』
「ううん、そろそろ在庫とか気になるし行くよ。ありがとう。」
シフトはまぁなんとかなるが、発注やら色々仕事は溜まってるはずだ。
1日警視庁で寝ただけなのに、我が家がすごく久しぶりな気がした。
ベッドだけのつまらない部屋だけど、私にとってとても落ち着く場所。
シャワーで綺麗にすると、私はすぐに眠りについた。
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次の日タクシーで朝からきた場所。
工藤邸である。
「薬を打たれたらしいな。」
ダイニングで向き合って座っている。
顔は沖矢さんなのに声は赤井さんだ。
「はい。筋しかん?剤みたいなやつを。」
「筋弛緩剤か。ならもう平気か。」
「はい。すぐお礼を言いたかったんだけど、遅くなりました。」
「かまわん。」
コーヒーを出してもらいそれを口にしながら昨日のお礼を言った。