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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第106章 あれから


鎮痛剤を飲んでいるからと言って痛みが全くなくなるのかといったら、もちろんそんなことあるわけがない。

ちょこちょこと歩きながら私は風見さんと車に向かって歩いていた。

「…やはり、病院できちんと診て車椅子をレンタルした方が…。」
「数日の我慢なので大丈夫です。すみません遅くて…」

それに私は保険証がないから10割負担だ。
別にそれでも構わないのだが、風見さんになんで保険証持ってないのかって勘繰られてもめんどくさい。

「抱き上げましょうか?」
「えっ!!いや!それは…!恥ずかしいっです!」
「すみません、デリカシーがありませんでしたね。」
「お気遣い…ありがとうございます。」


ーー…なんか照れる。

風見さんは真顔で淡々と話してるだけなのに一人で真っ赤になってしまって恥ずかしかった。



「あの、足の治療ありがとうございました。」
「痛かったですよね。麻酔できなかったですから。」
「痛みのあまり風見さんに暴言吐いちゃいました。」
「ははっ、構いませんよ。」

…笑った。


「手慣れてましたね。」
「爆風でガラス片が腕に刺さったことが何度かありました。」
「…爆風。」

そんなもの見たこともない。
それを淡々と言ってのける公安とは、そんなに爆発が日常的なのだろうか。


車に乗り込み、風見さんの運転するクルマが走り出した。


「ポアロの向かいのビルでよかったですかね。」
「はい。…ごめんなさい、タクシーで帰れば良かったですね。お仕事中なのに。」


ーー『わきまえてください』


また彼女の言葉が響いた。



「いえ、これも仕事です。今回の鬼頭の件では尽力してもらいましたから。」
「ーー…でも、別に私がでしゃばらなくても数日後には降谷さんがもっとスムーズに解決できたんだろうなって思っちゃって。すみません。」

「たしかにそうですね。」
「……。」

風見さんのセダンの車の助手席で私は自分の膝を見つめた。
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