第106章 あれから
仕事に行くという降谷さんを見送り、私は家に帰る準備をした。
昨日の鬼頭に会う前にシャワーを浴びて,それ以来シャワーを浴びていない。
まだ1日だけといっても走り回ったし、男にはお腹とか舐められたし、汗でベタベタだ。
早く帰ってシャワー浴びたい…。
梓さん連絡して、赤井さんやコナンくんにも…。
やる事たくさんだ。
ーーコンコン。
「はいっ。」
風見さんだろうかと待っていたら、入ってきたのはキチッとスーツを着込んだ女性だった。
私が知ってるのは、前田さんと後田さんだが、二人とは違ったはじめての人だった。
…この人も公安の方だろうか。
「帰るための着替えをお持ちしました。」
「あっ、すみませんっ!ありがとうございます。」
男に破られたままの格好だった。
風見さんにベッドのシーツを借りようかと思ってたくらいだから正直すごく助かった。
「本当にありがとうございます。」
「………いえ。上司の服を買ってくるついででしたので。」
大きな紙袋から取り出しのは一枚の白いTシャツ。形が可愛くてすごくセンスが良かった。
紙袋にはまだ何枚か服があって、一枚は白と黒のボーダーとかも入ってたり色とりどりで、この人のセンスの良さがみれた。
「破れるとは思ってなかったので、すごく助かりました。」
「ーーー…思ってなかった…」
目の前の女性がポツリとつぶやいた。
「…?」
「貴方の行動であの人が振り回されてるんです。すこしわきまえてください。」
「…っ。」
ドクンと心臓がなった。
「失礼します。着替えたら風見さんがくると思いますので。」
「……はい。」
…振り回されてる。
…わきまえろ。
「たしかになぁーー。」
彼女が買ってくれたTシャツに袖を通し、彼女の言った言葉を頭で繰り返し続けた。