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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第105章 庇う


ーー痛い。

麻酔がないとこんなに痛いのか。
汗をびっしょりかいて、私は強く降谷さんの手を握りしめた。

「結構長い間めぐみは気を失ってたんだ。鬼頭の件は大方片付いた。キャサリンも逮捕された。赤井は…知らん。帰ったんじゃないのか。」

ーーあれだけ協力し合ってたくせに。
素直じゃないなぁ。


「赤井さんと降谷さん…凄かったなー。くっ!!」

大きなガラスの破片だったのか、足の裏から抜かれていく感覚がわかって、歯を噛み締めた。

「あと少しだ。頑張れ。ーーー…なんか。」
「はぁ…はぁ…んっ!」


「こうしてみると、出産をがんばる夫婦みたいだな。」
「バカ…!本当に…何言ってるの!?というか…出産の方が痛いと思います!!全国の母親に謝れっバカ!!痛いーーー!風見さんっ!はやく!」
「す、すみませんっ!」

もう、痛いし、降谷さん変なこと言うしで、私は降谷さんの指に噛み付いてやった。



「終わりました、消毒して包帯しますね。」
「…はぁ…風見さん…本当にありがとうございます。」
「小さい破片とかもあったので、取るのに時間かかりましたが、これで大丈夫だと思います。しばらく安静にしてくださいね。」
「はい。」


痛みと疲れでぼーっとする頭。


「…もう僕を庇ったりするなよ。」
「わかんない。身体が動いちゃうんだもん。降谷さん、私が薬で意識がなくなっていく時、焦った?」
「…焦るどころじゃなかった。」
「きっと逆の立場でも同じだよ。降谷さんが倒れたりしたらわたしも焦るどころじゃないんだろうな。」

冷たい消毒液が染みて痛かったけど、もう痛みに慣れてきたのか、声を上げるほどじゃなかった。
降谷さんは私の頭を少しだけぎゅっと抱きしめた。

…風見さんが横にいるのにーー。


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