第105章 庇う
足が痛くて、動かそうとしたら、足首をぐっと掴まれた。
「ひっ!」
ーー誰っ!?
と思って、頭だけ動かすとそこには風見さんがいた。
私の足を押さえている。
「すみません。しばらく痛いですよ。」
「えっ!!……いっ〜〜〜たぁぁい!!」
私はすがるように降谷さんの手を両手で握りしめた。
「風見、さっさと終わらせてやれ。」
「…はいっ!」
なになに!?
また強く私の足首掴むと、何かが足の裏に当たった。
「やっ…まって…お願いっ!…っ!!んんーーーっ!」
「めぐみ、そんなセリフを風見に聞かせるな。」
「ばっかなこと言ってないで!状況教えてっ!」
痛みで涙目になりながら降谷さんに言った。
「あんな割れたガラスの上を走り回るからだ。」
「…へ。」
「足の裏にガラスがいくつか刺さってるんだ。いまめぐみには筋弛緩薬が身体にある状態だから、麻酔が打てない。」
「…そんなっ、麻酔…っ!」
「大丈夫。僕が手を握っててやる。」
「あ…うん、ありがとう。」
「何も考えず話をしよう。その間に風見が取る。」
「…お願いします。風見さん。」
「なるべく痛みがないよう努力します。」
私はこれからくる痛みにごくりと息を飲んだ。
降谷さんはそんな私の頭を一度優しく撫でると、手をぎゅっと握りしめてくれた。
「あのガラスはどうした。めぐみが逃げないように鬼頭がしたのか?」
「…んっ…はぁアレは、私がしました。撮影用のライトを振り下ろして。そのライトが割れたやつだと思います。…った!…」
話をしながら、足に刺さったガラスを風見さんがどんどんとっていってくれた。
その度に痛みで声が出てしまった。
「なんだ、自分でやったのか。ライトを振り回すなんて流石だな。」
「んんっ!へへ…2回も殴ってやったよ。…そういえばここ何処?」
「警視庁だ。」
「はぁはぁ…うっ!…くぅ…赤井さんは…?」
私はどのくらい気を失っていたんだらう。
痛みで身体が熱くなりながら、私は降谷さんに尋ねた。