第104章 共闘
『まずい、監視カメラも全て切れた。何も見えなくなった。俺は移動するぞ。』
バーボンのバッチから赤井さんがそう言うと、チッとバーボンは舌打ちをした。
携帯でライトをつけてもいいのだろうか。
敵から見えるからダメって言われるかな?と、思いながら私はポケットから携帯を取り出した。
バーボンに言われたら直ぐライトをつけられるようにしておこう。
真っ暗闇で目を凝らして見たけど何も見えず、なんとなく前にバーボンとキャサリンがいるんだろうなと、そちらを見ていたら後ろからハンカチか何かで口元を抑えられた。
「少しでも声や唸り声を上げたら、二人を殺す。」
「…っ!?」
私の耳元で私にしか聞こえないほど小さな声で男性の声が聞こえた。
後ろに引っ張られていく。
私は持っていた携帯を落としてしまった。
ゴトっと携帯が落ちる音が廊下に響いた。
「…めぐみ?」
「…っ…」
バーボンが私を呼んだが、私はそのままずるずるを引きずられ、抱き上げられ、連れて行かれてしまった。
暗闇の中、しばらく進むとどこかの部屋に入り、ぽいっと投げられた。
「…いたっ!」
パチっと音がすると、部屋に灯りがともされた。
あまりの明るさに私は目を開けられなかった。
___…クラクラする。
ふわっとした布団。
甘ったるい匂い。
私はベッドの上にいた。
「…何?」
回復してきた視力で周りを見ると、筋肉たっぷりの強そうな男性二人とにまにまと笑う鬼頭がいた。
「まさか、仲間を呼んでいたとはな。」
「…鬼頭。」
「まぁ、あんな男一人今すでに捕まえているでしょう。」
「……。」
ゆらりと、筋肉たっぷりの男性が二人こちらに近づいてきた。
嫌な予感がする。
「めぐみさん…と言うみたいですね。先程そう呼ばれてましたね。」
ベッドの周りはライトが照らされ、カメラが三台こちらを向いている。
「さぁ、撮影を始めましょうか。」