第104章 共闘
赤井さんに部屋から出ていくタイミングを教えてもらい私とバーボンは部屋の外に出た。
『今はその階の廊下には誰もいない。』
「他の階にキャサリンさんがいないか見てもらえますか。」
『了解。』
カチカチっとタイピングする音が探偵バッチから聞こえてきた。
「赤井さんって近くにいるの?」
バーボンの背中にそう尋ねると、彼はこちらを振り向いた。
「近くのビルから見ているはずです。」
「いつから連絡取り合ってたの?」
「昨日の時点で君が何をしようとしているのか掴んで、コナンくんを通じて赤井にコンタクトを取ってました。」
そんなの知らなかった…
「いつの間に…」
「だってめぐみさん、僕からの電話取らないじゃないですか。」
「う…。」
「まぁ、赤井が何故あなたに黙っていたのかは知りませんが。」
面白がってんじゃないですか?と,バーボンは周りを警戒しながら廊下を進んだ。
『4階の隅で隠れてるのを見つけた。どうやら彼女も先程の騒動で逃げたみたいだな。4階の西の廊下だ。』
「わかりました。」
『5階に多く人が集まって鬼頭から指示を受けているように見える。声までは聞こえない。南の階段から進むといい。』
「南ですね、めぐみさん行きますよ。離れないで。」
「はい。」
ドキドキとしながらバーボンの後ろをついて行った。
____緊張する。
私たちは足音を立てないように階段を降りて行った。
たまに誰かの気配がすると、バーボンさんが私を静止させたり、後ろに隠したりしてくれた。
4階。
廊下を少し進むと、かすかにすする声が聞こえてきた。
「キャサリンちゃん」
「ユメちゃんっ!」
「しーー。助けに来たよ。」
「ひっく…ひっ…く…怖くて…」
「さ、早くここから出ますよ。立てますか?」
積み上げられた段ボールの隅にうずくまるように隠れていたキャサリンを見つけ、バーボンは手を差し伸べた。
涙でぐちゃぐちゃのキャサリンが、バーボンの手を取ろうとしたら、ガチャン!!と言う音と共に全ての電気が消されていた。
元々薄暗かったのだが、非常灯も全てが消され、真っ暗だ。
「きゃっ!!」
「しっ!静かに。罠かもしれません。じっと黙っててください。」
「…っ!」
キャサリンさんの叫び声に、バーボンは静かにするよう指示をした。