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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第103章 鬼頭


やっと手がかりを掴んだ。あとは、キャサリンとここから逃げ出すだけだ。

大丈夫、赤井さんもいるし…。

まずは目の前のこの鬼頭をやっつけて…。


私は投げつけてやろうと椅子の背もたれを右手で掴んだ。




「ユメさんーー…。早く同意してください。君はきっといい女優になる。」
「…ちょっとキャサリンちゃんと話しを先にしたい。彼女にはまだ話してないんでしょ?」


「…彼女みたいなタイプば泣いて嫌がるからね。彼女はお店に決まってる。」
「…え。」








「きゃぁーー!やだ!だれ!?やめてっ!!はなして!」


廊下でガタガタと音がしてキャサリンの声が響いた。

「キャ,キャサリンちゃん!なんで!」
「さぁ、ユメさん。キャサリンさんにこれ以上乱暴して欲しくなければはやく同意を。」
「卑怯なやつ!他の人もこうやって無理矢理動画撮らせたのね!」



「痛っ!お願い!!離してぇ!」


遠ざかっていくキャサリンの声。
扉の音がしたからどこかの部屋に連れて行かれたようだ。







「…さぁユメさん。動画を撮りましょうか。」





にんまりと笑う鬼頭に向かって、私は椅子を投げつけた。



「とっるわけ、ねぇだろうーが!!」

ガシャーーンと音が響き、私の投げた椅子は鬼頭にヒットした。




その隙をついて私は扉を飛び出した。

キャサリンちゃんはどっちだ!

薄暗い廊下をキョロキョロみたけど全然わからない。




「くそっ!いった……あのくそ女…逃げたぞ!!!捕まえろ!!」

廊下に鬼頭の声が響き渡った。


遠くで複数人の足音が聞こえ始めたので、私はその音とは違う反対方向に走った。
ーー捕まったら終わりだ。



でも、キャサリンをどうにかして探さないとっ!
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