第103章 鬼頭
「すごい…ここのビルで撮影もできるんだー。」
怒りや嫌悪感を悟られぬよう、私も頑張って笑顔を作った。
「あぁ、ここで住むこともできる。先輩も何人かここに住んでるよ。」
「全員じゃないの?私も住める?」
「全員じゃないさ。ソープの店に行ったら私はもう基本ノータッチだ…残念だけど。」
「そのソープってどんな感じなの?私…そういうのは全然知らなくて…」
「…男性客とお風呂に入るお店だよ。体を洗ってあげたりね。」
鳥肌が立った。
そのお店に連れて行かれたら、ノータッチって…
その女性達は何処に住んでるの?
ぽいっとしてあとは知らんぷり?
吐き気がする。
「ソープ…」
「そこは嫌だろう?」
どっちも嫌だよ。
「お風呂も意外と好きだよ。撮影ってみんなに見られるんでしょ?恥ずかしいし…お風呂なら一対一だもの。」
「撮影は人を減らすさ。君みたいな逸材はソープは勿体無い。なるべく君の希望は聞く。」
「すごく私によくしてくれるんですね。」
「いい身体をしてるからね。」
ゾッとする。
あとはソープの場所を聞き出したい。
「…迷う。」
悩むふりをして時間を稼いだ。
焦らすほどきっと口を滑らせる。
「何を悩む必要がある?」
「うーん撮影はここに住まわせてくれるけど、自由時間少なそうだなって。でもソープのお店は開店時間だけであとは自由でしょう?お店の周りで遊べるじゃないですか。」
「ここだと、好きなものを与える。しかし店だとあそこには周りも歓楽街だから遊ぶ場所なんてない。」
少しイライラした口調でそういった。
「歓楽街なの?」
「あぁ、井ノ原町の田舎だ、何もない。」
井ノ原町ーー…!
田舎の歓楽街ならきっと絞り込める。
このビルと井ノ原町のお店に女性達はいるーー!