第102章 あの時の梓さん
「正義感の強さは安室さんもですよね。」
「…え?」
「ふふ、めぐみちゃんも安室さんもそっくり。」
「…?」
私は以前のめぐみちゃんを思い出した。
「前にもめぐみちゃんが救急箱を広げてる時があったんです。」
『何してるの?そんなに包帯とか並べて。怪我でもした?』
『どっかの誰かさんがいっつも怪我して出勤してくるからちゃんとサイズ揃ってるかたまに見てるの。」
『誰かさん…って安室さん?』
『自分が無茶して怪我しても、そのままにしてくる時あるからね。誰かを助けてばっかり。正義感が強すぎるのもものだよね。困った人。』
「…って、ことがあったんです。今の安室さんと同じこと言ってて。』
「めぐみさんが…。」
「二人って本当に素敵な恋人だと思います。羨ましいくらい。めぐみちゃんを危ないことに巻き込んでごめんなさい。安室さん…一緒にめぐみちゃんと戦ってくれませんか?」
「…一緒に。」
危ないからと引き離すのではなく、一緒に…。
「梓さん。ありがとうございます。」
安室さんは急に立ち上がった。
「…安室さん。」
「僕たちが素敵な恋人…。そうだといいんですが。梓さんは色々楽しんでてとてもいいカップルだと思いますよ。これからもお幸せに。」
「え?…たのしん…え?」
「それじゃあ僕はやることありますので、今日はこれで。ポアロ任せっきりですみません。」
…楽しんでて!?
ん?どういうこと!?
顔を赤くしてあわあわしていると、安室さんは早足で裏口から出ていった。