第102章 あの時の梓さん
ポアロを出た降谷はすぐさま携帯を取り出し電話をかけ出した。
『はい。』
「風見か、調べてもらいたいものがある。」
『はい。』
「警視庁の生活安全課で行方不明になってる女性達について最近相談があったはずだ。数が多いだろうが、働いてる店や地域に限定したら割り出せるはずだ。」
『生活安全課ですか。わかりました。』
「僕が潜ってる組織より先に動きたい、悪いが早めに頼む。」
『!?わかりました!大至急とりかかります!』
「悪い。一人は名前がわかってる。あとで送る。」
電話を切ると、降谷は先程梓から聞き出した消えた女性の情報を風見に送った。
降谷はいつもの白い愛車に乗り込むと、一睡もしていない目を閉じた。
『正義感が強すぎるのもものだよね。困った人』
実際聞いたわけでもないのに、どんな顔でどんな声で言っていたのか容易に想像ができた。
「何処にいるーー…めぐみ。」