第101章 フレンチ
私は新一くんのベッドの上に座り、自分の口に触れた。
…キスされてしまった。
思い出されるのは降谷さんの顔で、すごく胸が痛くなった。
自分が情けなく思う。
怒らせて困らせて心配させて…
その上、降谷さんがライバル?視してるのか、仲の悪い赤井さんとキスをしてしまうなんて…
「はぁ、情けない。」
ーー…とりあえず3日は油断しないようにしないと。
「会いたいなぁ…」
私は一人彼を思って呟いた。
会う資格なんてないのかもしれないけれどーー……
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新一くんの部屋にあった、推理小説を読んでいると、突然ノックされた。
「はいっ!」
「私です。」
昴さんの声だった。
「…昴さん?」
「えぇ、普段はね。この格好ですよ。めぐみさんの着替えを博士が持ってきてくれましたよ。」
「えっ!?」
博士が…!
「すぐ行きます!」
ベッドから飛び降りて部屋を出ると、久しぶりの昴さんが立っていた。
昴さんも相変わらずかっこいい。
この世界の人たちはみんなイケメンばかりだ。
…だからといって、キスしてくるのは許せないけどっ!
私はお昼の行為を思い出して、むっと昴さんを睨みつけた。
「怒ってます?」
「当たり前です。」
「うむ…2日後の鬼頭のことがあるので、是非機嫌を直していただきたいのですが。」
…鬼頭のこと。
ーー…たしかに二人で乗り込むのに、わたしがこんな態度じゃダメだ。
それに、お世話になってすごく助けられてるのは事実。
「ーー…〜〜〜〜っ!努力しま…す!」
「ふふ。」
笑うな!!
私はふいっと笑う昴さんに背を向け、走って一階の博士の元に向かった。