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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第99章 バーボン【その2】


「はい、ユメと言います。何か飲まれますか?」

平常心を意識して私はケビンさんの横でバーボンに言った。
ちゃんとキャストとしての仕事をしないとケビンさんに怪しまれる。
「……。お水をいただけますか。車なので。」

…怒ってる。
オーラが見える。もう、禍々しいオーラだ。
あんな冷たい目、初めてみた。

「はい、かしこまりました。」

ずっと立っていたバーボンは少し間を空けて私の近くに座った。

グラスに氷を入れている間、視線が痛い。
…これが殺気のいうやつだろうか。


円卓になっている大きなテーブルに左から、バーボン、私,ケビンさん、ジンの順に座っていた。


…すごいメンツだ。

「失礼いたします。」
と、言ってバーボンの前にお水を置いた。



「コルン、この方抜きで話をしたいのですが。」
「ユメ、鬼頭と話した。それに、キャストと抜きだと怪しまれる。」
「…この方に会話を聞かれたくありませんね。」



ジロリとバーボンに睨まれ、私はケビンさんの方に少し寄って、視線をテーブルにうつした。

「別に聞かれてまずい事は話してねぇだろ。おめぇは本当に女にあめぇな。」
ジンに言われ、バーボンは足を組んだ、

「甘い?組織にとって不都合なことが起きてからは遅いんですよ。」
「ちげぇだろ、女を巻き込みたくないとか、そんなことだろう。」

バーボンはふぅっと小さくため息をついてジンを睨みつけた。


「バーボン。キュラソーの一件があってから俺はおめぇをまだ信用してねぇ。」
「あの一件がなくとも貴方が僕を信用なんてしたことないでしょう。」
「ふっ、ちげぇねぇ。」


え、ここキャバクラだよね。
私の仕事場なのにこの場違い感はなんだろう。

私はケビンさんの横で縮こまるように座っている。



バーボンは手に持っている鬼頭の名刺を眺めながら、足を組み直した。
私が出したお水は今はまだ一口も飲んでいない。

ーー…信用されてないってことだろう。


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