第9章 お誘い
ない。
…ないっ!
裏口から入って、パソコンの周りを探したが、髪留めもメガネもない!
「あ。」
みつけた。
パソコン横のゴミ箱にバキバキ割れた私のメガネと、黒の髪留め。
あんの、色黒ドSやろぉーーーー!
貴方には似合いません。って声が聞こえてきそうだ。
絶対安室さんの股間蹴り上げた私への腹いせだ。
それに、メガネをバキバキに割るってどんな力…!
昨日から思っていたけど、安室さん普通の人より力あるよね。たぶん。
はぁ、仕方ない。
今日の帰りに百均行って買うしかない。
「おはようございます、梓さん」
「おはよー…あ、今日はメガネ無しなのね!そっちのめぐみちゃんも可愛い!」
「ありがとう。メガネ割れちゃって…」
「え?大丈夫!?見えない?」
「平気。そんなに視力悪くないから!」
「よかった、無理しないでね。」
「ありがとう。それより、お客さんはどう?朝から多かった?」
カウンターから店内を見渡す。
4組ほどモーニングを食べてるようだ。
日曜日の朝はこんなもんかな。
カラン。
ドアが開いて、入ってきたのはコナンくん。
昨日ミステリートレイン行ってきたらしいけど、やっぱり中止になって帰ってきてたみたいだった。
日曜日の朝、一人?
私はそんなにお話ししたことないから、梓さんに対応は任せた。
「あれ?コナンくん、今日は一人?」
梓さんは膝に手を置いて、目線を合わせようとしたが、コナンくんは険しい顔で店内をキョロキョロしているようだ。
「ねー…安室さんは?」
「安室さん?安室さんなら明日シフト入ってたかな…どうだったかな。」
「あ、安室さんなら連絡あって、体調崩したから休ませて欲しいって連絡ありましたよ」
梓さんには伝えてなかったから、私がコナンくんにそう伝えた。
「そっか…やっぱり…。安室さんいないならいいや!また蘭ねーちゃんと一緒にくるね!ありがとう!」
そう言って、コナンくんは上の事務所へと帰っていった。
昨日…やっぱり何かあったんだ…
コナンくんがわざわざ安室さんを探して、安室さんは逃げるようにお店を休んだ…
昨日の爆破事件の犯人はもしかして安室さん!?
…ないか。さ、仕事仕事。