第96章 梓からの相談
朝、ポアロで一人仕事をしていると、安室さんが裏口から入ってきた。
安室さんに内緒で隠れて探偵の真似事をやってるんだと考えただけで、すこし動悸がする。
安室さんの前ではこの動悸一つで変化がバレてしまうんじゃないかと思ってしまう。
エプロンをつけ、にこやかに安室さんがやってきた。
「おはようございます、めぐみさん。」
「おはようございます。あれ?」
変化に気づいたのは私の方だった。
いつも白やオレンジ、水色と言った爽やかな服を着ることの多い安室さんが今日は黒のポロシャツを着ていたからだ。
「どうかした?」
「ううん、服がいつもと雰囲気違うから。そういうのも似合うね。」
「昨日破れたから、新しいのをね。」
…破れた?
「破れるようなことしたの?」
「…ちょっとな。」
「もう、また怪我した?平気?」
私は安室さんの全身を確認するようにみた。