第95章 休暇5【彼からの贈り物】
「んっ…はぁ……」
舌先と舌先が繋がる。
熱い視線で見つめあった。
「あむろ…さん…」
「めぐみ…」
愛しい人を呼ぶように名前を呼び合った。
まだお互い気持ちを伝えたことは一度もない。
「もっと…キスして……」
「あぁーー…」
めぐみは目を閉じ、降りてくる安室を受け入れた。
いつ自分の世界に帰ってしまうのか分からず、怖くて自分の気持ちを伝えられない臆病なめぐみと。
自分の使命を果たすまでと言い訳をして伝えずにいるずるい安室。
何度もキスを交わし、身体を重ねても、恋人でないと言い張る二人は、風見やコナンなど周りからみたらやきもきする関係になっていた。
安室からの激しい口づけにめぐみは段々ついていけなくなり、たらりと口の横から二人の液をこぼした。
「…んっ…」
「…この姿を赤井の前でもみせたのか。」
「…はぁ……」
忘れてしまっているめぐみは何のことか分からず首を傾げた。
「どうやってチョコを口にした。」
安室はさっきの部屋からいっしょに持ってきた小さな箱を取り出した。
「…?」
箱を開け、中にある二つのチョコをめぐみに見せた。
「ふふっ、前ちゅーで食べた。美味しかった。甘ーいちゅー。」
「…口移ししたのか。」
箱を持つ安室の手がふるふると震えた。
安室はチョコを一つ自分の口に放り込むと、めぐみの顎を掴み赤井と同じように口移しをした。
「ふ…っ…ん」
甘い甘いチョコレート。
だんだんと溶け、パカリと割れると、めぐみの口に日本酒が流れ込んだ。
「んんっ…!…はっ…」
苦しそうに顔をしかめ、こくりと飲み込むのを確認すると、安室はめぐみの口の周りのチョコを舐め取り離れた。
「っ!…はぁ…はぁ……あ、あつい…」
さらに日本酒を飲まされ、また呼吸を荒くし始めためぐみ。
「こんな乱れた姿を赤井に見せたなんてな…」
「はぁ…はぁ…ちゅー…キス…したい…」
布団で仰向けになって、もぞもぞと身を捩るめぐみの浴衣は、はだけてしまい胸元はでているし、足もむきだし、とろりとした目で安室を求めるように見つめていた。
「お仕置きだな。めぐみ。」