第95章 休暇5【彼からの贈り物】
めぐみは、呼吸を荒くし、胸を押さえていた。
甘酒を口移しで飲ませた安室は、あまりの呼吸の荒さに若干不安を覚えた。
「…大丈夫か?めぐみ。」
「…んっ……はぁはぁ…あ、むろさん…」
ローテーブルの前で座椅子に座るめぐみの顔を覗き込むように頬に手を添えた。
すると、めぐみは安室の首に手を回し自ら彼の唇に口を押し当てた。
「…っ」
驚いた安室はすぐさま離れたが、めぐみはそれでも彼に手を伸ばし、追いかけた。
「んー、ちゅーして。」
「はっ!?」
「逃げちゃ、やっ」
めぐみは浴衣を着ている安室の太ももに手を置き、ぐっと身体を擦り寄せた。
「めぐみ?」
「あむろさーん、ちゅー。ね、キスして?」
「…え。」
戸惑う安室にめぐみは眉を寄せ、彼の膝の上にちょこんと向かい合うように座った。
浴衣を着ているめぐみの脚は、さらけ出され、色っぽい。
「あむろさんから、して。ね。はやく。」
「…いいのか?」
「激しいやつ、いっぱい。ちゅー、好き…」
お酒のせいで顔は赤くほてり、吐息は熱い。
「これは…我慢できるわけない。」
ぐっと体重をかけ、安室はめぐみの唇に食らいついた。
「ん……」
味わうようにゆっくりと、絡めていく。
「はっ…ぁ……ん、もっ…と」
舌先が口の中で暴れる。
ぴちゃ…っと音がして、めぐみは嬉しそうに安室の首に回していた手の力を込めた。
「はっ…」
口を離すと、めぐみはふてた顔をして、安室の両頬に手を置きキスをねだった。
「やだ…離れないで…ね……もっと」
「…ベッド行くぞ。」
安室はめぐみの膝裏と背中に手をやると軽々と持ち上げ、歩き出した。
「…はやくっ…ちゅ…して。」
「キスだけじゃ足りない。」
「や…キスがいい。」
「ダメだ。いい子に言うこと聞かないと、キスしてやらないぞ。」
「…言うこと聞く。」
安室はふっと笑うと、ベッドに優しくめぐみを下ろしながら、ご褒美だとでも言うように、軽くキスを落とした。