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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第94章 君に会いに


「…ぜ………ろ…」


涙が止まらない。

何が悲しいのか切ないのかわからない…




ただ……








「…っ! ーー!」
「が、とう……じ、ぺーちゃ」

「え?…めぐみっ!おいっ!大丈夫か!!」

揺さぶられる肩。

抱きしめられ、頬を誰かに撫でられた。



「めぐみっ!起きろ!」
「んんっ…あ…むろさ…」
「しっかりしろ!どうした!何があった!」



…焦っている安室さんなんて珍しい。
ぼーっとする頭を必死で働かせて、私は起きあがろうとした。



安室さんに支えられて汚い畳の上に座った。

心配そうに私の顔を覗き込み、未だ流れる涙を拭いてくれた。



「めぐみ、何があった。なんでこんなところで寝てたんだ。」
「…わからない。」

頭がぼーーっとする。

安室さんの背中を見ながら階段下に落ちていったのは覚えている…


「階段でお札貼ってたはずなのに、振り返ったらめぐみがいないから焦った。あんなに怖がってたくせにこんな暗い部屋に一人…」
「…え?」

「しかもお札を貼る最後の部屋じゃないか。」
「階段で誰かに押されたの。落ちたって思った…んだけど…気がついたらここにいたよ?」


あれ?
何かーーー…誰かにあった気がするけど…。

なんだっけ?






「忘れちゃった。」

「忘れた?」
「うーん…ぼーっとするの。何か大事なこと…んー。」

暗い部屋の真ん中で頭を抱えた。

安室さんはそんな私の手を取り、立ち上がらせてくれた。

「そんなことより、押されたって。」
「うん、だからここにいるやつと相性悪いから早く出ろって。」
「…は?誰に?」
「あれ?…誰だっけ…。」


誰にそんなことを教えられたんだろう。


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