• テキストサイズ

そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第94章 君に会いに


私はキョロキョロっと周りを見渡した。

「あの、助けてくださったんですよね?ありがとうございました。」
『おぅ。』

ガシッと頭を掴まれ、わしゃっと撫でられた。

…痛い。




『お前さんには世話になってるからな。』
「…?」

世話?
なんの話をしているんだろうか。
私のこと知ってるの?




『ほーら困ってるよ、じんぺーちゃん。』

奥の暗闇からさらにもう1人…。
髪の長い男性だ。

明るい表情。場違いな声色で、私に向かってウインクをした。



『んだよ、元はと言えば萩が息吹きかけたり、笑ったりするからこいつが余計に怖がりだしたんだろ。』
『いやぁ、面白くなっちゃって。』


「???」

一体なんの話をして、誰なのだろうか。

次のお客さん…?にしては私を知っているようだし。


「あ、安室さんっ!」

『あー降谷は無事だよ。今一人でめぐみを探してる。』

さらに一人奥からやってきた。
体の大きな人だ。

「…え?今降谷って……え?だ、誰ですか?」


その名前を知ってる人はそういないはずだ。


『さ、そろそろ元に戻ろうか。降谷ちゃんをよろしくねっめぐみちゃん?』
『ここの異様な空間だから俺たちは来れた。もう会えないだろうから…ゼロのやつを頼んだ。』


『あいつを一人にして悪いと思ってたが、君がいるなら安心だ。』
『おーい、班長!行くぞ!』
『おぅ。それじゃあ…おいヒロお前はいいのか?』

段々と薄くなる三人の奥に、薄らともう一人ーー…

暗くてよく見えない。


「ゼロの大切な人ーー…めぐみさん。あいつを…ゼロをよろしく。』




心に響く声。


頭がぼうっとしてモヤがかかっているみたいだ。




なんでだろう…わからないけれど、涙が出てくる。



『ここにいるやつはお前とは相性が悪いらしい。札なんてどうでもいいからさっさとここから出ろよ。』

ピシッと私の鼻先に指を刺して、ニヤッと笑う黒いスーツの男性。




ぼろぼろと勝手に出てくる涙を止めることができない。











なんでこんなに悲しいんだろうーー…



/ 1084ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp