第2章 私の仕事
「夏目さん、すっごく真面目な方かと思ったら面白いことおっしゃるんですね」
「仕事はキチンとします、従業員が楽しく快適に働けるようにするのが私の仕事です。」
「ははっなるほど!じゃあ、明日からよろしくお願いします」
ヒラヒラっと手を振り、イケメンは颯爽とバックヤードから出て行った。
ここ、ポアロはあの毛利探偵事務所の一階にある喫茶店。
こんなところにいると組織に見つかりやすい?
もっと離れた方がいいのでは?って思ったけど、ここのマスターと組の人が仲良くて、わたしが身分を証明できるものがなくても雇ってくれたし、
それに、わたしは薬を飲んでこの世界に来てしまったので、もしからしたら黒の組織の薬と何か関係があるかもしれない、と思ったのだ。
元の世界に執着しているわけでは無いのだけど、今不自由な暮らしをしているのは確かだ。
さて、安室さんも新たに入ってきたし、今週のシフト調整をしなければならない。
これが終われば私も帰れる。
私のアパートはポアロの向かいにある。
そこの三階から、こちらの喫茶店や探偵事務所を見ることができる位置にある。
探偵事務所にはすでに、ちっこい名探偵が居るし、原作に入っているってことだろう。
わたしが原作をほとんど覚えてないので、どのくらいすすんでいるのかは知らないけど…
まだ名探偵くんとは挨拶くらいしかしたことがないしね。
家に着き、ハーフアップにしてきた髪の毛を解いて、ヒールを脱ぎ捨てる。
ジャケットも硬いベッドに投げて、一息。
激務ではないけれど、慣れないことなので、半年たってもまだまだ疲れる。
明日はほんとは8時出勤だけど、安室さんが7:00からだから、初めてだし私もその時間には行っておこうかな。
モーニングをマスターと安室さんだけだと、きっと安室さん困るだろうし…