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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第93章 休暇4【観光編】


「お札は7枚か。どこに貼ればいいんだろうな。」

部屋に入ってライトを至る所に照らしているが、何か照らされるんじゃないかと思って私はしがみついたまま下を向いて目を閉じた。

「なにも見えないっ!見ない!安室さんがやって!」
「わかったわかった。あ、あそこか?めぐみ、ちょっと離して。」
「やだ!一生離さないっ!」
「…。お札貼れないから。」
「で、でも離れたくないっ、怖い…っ、」
「いや、可愛いけど。終わらないから。な?少し高いところなんだ。」

ぐっと私から離れようとする安室さんの腕を離すと安室さんは壁に向かった。

私はその場から動かず薄らと見える安室さんの背中を眺めた。



……ふぅーー



「ぎゃああぁぁぁぁっ!!やぁぁあ!」
「うわっ!何?」

私はお札を貼り終わった安室さんの背中に飛びついた。
さすがの安室さんもよろめいた。


「何かいた!!何かいたって!男!」
「はぁ?どこ?」
「耳元でふぅって吐息がっ!!!!」
「んー?」

安室さんは持っていたライトで部屋の中を照らして見渡した。

「何もいないぞ。襖もしまったままだから、何も入ってきた様子も無いし。」
「…でも、本当だもん。ふぅって…!」
「あまりの恐怖に錯覚したんだろ。大丈夫。」

腰にしがみついたままの私の頭をよしよしと撫でてくれた。

「…錯覚。」
「そうそう。ほら、まだあと6枚もあるんだから。どんどん行こう。」


でも、本当に男性のような低い吐息を感じたんだよ…

忘れたくても忘れられない先程の感覚にブルっと震え、私は安室さんの左腕に再びしがみついた。


さらに奥に障子がある。
ライトを照らすと向こう側から人影が少し穴の空いた白い障子に写ってしまうんじゃないかと思った。


ガタガタっと音を立てて障子を開けたらそこは台所だった。

古い昭和を感じさせる造りだ。


「めぐみ、障子閉めて。」
「は、はいっ!」

そうだ開けたら閉めるっ!

閉める時のこのガタガタって音がさらに恐怖を掻き立てた。


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