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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第93章 休暇4【観光編】


私の肩に手を回し、笑いながらお屋敷に向かう安室さん。


私は左手にクマちゃんを抱きかかえながら、少し抵抗をした。


「子供が遊ぶ場所だよ?」
「射的だってそうでしょう?」
「そ、それに、なんかしょぼそうじゃない?」
「そう?雰囲気のある昔の古民家で、面白そうだよ。」
「で、でも…えと…お腹空いたし。」
「うん、終わったら食べようか。」
「すぐ食べようよ。」
「めぐみさん?いい加減観念して。怖いんでしょ?」

にーーーっこり笑って、私を覗き込んできた安室さん、引きずるように私を屋敷へと連れ込もうとした。

「いやいやいや、怖いなんて。まさか。」
「ま、そうだよね?元総長さんがそんなね?」
「うん。そんなことないない。怖くない。」
「じゃあ、行こう。」
「…怖い。ごめん怖い。行かない。」

「ぷっ。」

門に入る寸前、私は素直にそう言った。
虫やヘビとかそんなものは大丈夫だけど、お化けは無理。
あんな得体の知れないもの絶対嫌だ。


「素直に言えばいいのに。」
「…だって笑うじゃん。」
「うん、面白い。」
「ほらー!」

にこにこ笑う憎たらしい安室さんの腕を引いてどうにかお屋敷から遠ざけようとしたが、全然動かない。


「安室さん、行こ?ね?いい子だから。」
「なにがいい子だよ。それは僕のセリフ。いい子だから入るよ。」
「いーやーだー!」
「こんな攻防続けても無駄だから、ほら早く。」


ぐいぐい引っ張っていく安室さん。
私も引っ張ってるはずなのに…全然、敵わないっ!
力ほんとゴリラっ!



「いらっしゃい…」
「ぎゃぁぁあー!!」
「めぐみさん、まだ始まってないから…失礼だよ。」

門をくぐった瞬間、お婆さんが立っていて、受付をしていた。

…もうちょっと元気よく挨拶して欲しかった!!
急に横からぼーっと話しかけられて心臓がバクバクなっている。


「すみません、失礼しました。ここは、どういったところですか?」
「…こちらの家は20年前私の知り合いに貸していたんですがね、強盗に全員殺されまして…それからここには出るようになったんですよ…」

聞きたくないっ!
聞きたくないっ!

安室さんの腕を振り解き私は両耳を手のひらで塞いだ。
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