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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第93章 休暇4【観光編】


私は安室さんの背中に隠れてお婆さんからも逃げたかった。

「だんだんと有名になってしまって、ついには心霊スポットで人々が来ては荒らされるようになってね…」
「それはいけませんね。」
「…それならば逆にそれを商売にしてやろうと思ってね。ただ、家の中を歩いてお札を貼っていって欲しいんだよ。簡単だろう?」
「そうですね。」

淡々と話を進めていく安室さん。


「もう汚れているから靴は履いたままでいいよ。」
「出るんですか?」

なんでそんなこと聞くの!?
私は安室さんの背中の服をぐっと引っ張った。

「出なきゃこんなに有名なスポットにゃならんよ。家族は五人、…犯人は捕まっていないから尚更恨みが深いようだね。」
「やだやだやだやだ。怖いよ!安室さん!やめよう!」
「こんな本格的なお化け屋敷他にないよ。面白そう。行こう。いくらですか?」
「2人で1200円だよ。」
「はい。」


ぶんぶんと大きく首をふって拒否しても、安室さんはにこにこ笑うだけだ。

「ベニヤ板貼ってあるから、中は暗い。懐中電灯をひとつ持って行きなさい。」
「私がもつ!!私がもつ!」

お婆さんから渡されたライトを受け取った。

「そんな2回言わなくてもわかったから。」
「笑うな!」


くすくすと笑う安室さんを,肘でこづいた。


「どういう風に歩いても構わないよ。ただ…ひとつだけ……」
「?」

おばあさんは声を絞り、私たちの顔を見つめた。


「開けた扉は必ず閉めること。じゃないと奴らが怒るから……いってらっしゃい。」


にんまりと笑い、お婆さんは門の外に出た。




…どういうこと!?

「安室さんっ!!」
「はい。」
「もう怖いです!扉閉めろって!怒るって!」
「わかったら落ち着いて。まだ入ってもないから。」

「お札は全部安室さんが貼ってね!私はほら、クマちゃんとライトで両手塞がってるから!」
「…いちいち声がでかい。」
「怖いもん!」
「はいはい。中で急に走ったりしないようにね。」


玄関の前にきた。
怖いーー…

カラカラっと音を立てて安室さんの手によって玄関が開けられた。




「ーー怖いよ。安室さん絶対離れないでね?」
「あぁ。離れないから。」


安室さんの横にピッタリと引っ付いて、私達言われた通り開けた扉を閉めた。

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