第91章 休暇 2
「お待たせしました。」
着替えの入った小さな鞄とコーヒー牛乳片手に私は安室さんに話しかけた。
安室さんは立ち上がり私の元に来た。
何やら女性達は私を見て何かを言っている。
どうせ地味だとかそんなことだろう。
「お友達?」
「いえ、大丈夫ですよ。」
「ごめんなさい、たくさん待たせた?」
「意外と早く出ちゃいました。」
「私も。」
「どうせまた後で部屋の露天風呂一緒に入りますからね。」
安室さんが私の腰に手を回し、女性客に聞こえるようにわざと言うので、私は指先で安室さんの頬つんっと差した。
「…えっち。」
「ふふふ。」
チラッと女性達に視線を送ると、怒りかなんなのか顔を赤くしながら女湯へと入って行った。
「ふぅ、助かった。」
「本当にモテますね。大変だ。」
安室さんから離れようとしたが、腰の手は離れない。
腰に手を回したまま、私たちは自分達の部屋に歩いた。
「さっきのやつ、もう一回言って。」
「…?モテますね。」
ついさっきの言葉を言ったら呆れたように見られた。
「違う。…えっちってやつ。可愛かった。」
「やだよ。恥ずかしい。」
「今日は出来ることしてくれるって…」
「…出来ないことはしないよ。」
「このくらい出来るだろ。」
「…また後でね。」