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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第91章 休暇 2


しん。と、途端に静寂が広がる。


こんな広い部屋に二人。

ローテーブルに座って日本茶を飲んでいた。



「…ちょ、長時間の運転ありがとう。」
「んー、疲れたから肩のマッサージお願いしようかな。」
「うん、任せて。」

私は立ち上がって座っている安室さんの背中に回った。

肩に両手を置き、ぐっと体重をかけた。

「今回の旅行、めぐみが癒してくれるんだもんな。」
「うん、なんでもしてあげる!」
「…なんでも。」
「もちろん、出来ることだけだよ!」
「色々してもらうよ。楽しみにしてる。」


日頃の疲れを取ろうと私は指に力を込めた。


「ではでは、安室さんは次はどうしますか?お食事までの時間少しありますが、外をのんびりお散歩、少しお部屋で寝る、このマッサージを続ける、大浴場で一回身体を温める。どちらになさいますか?」

少し身体を乗り出して、安室さんの前に顔を出して聞いた。

「うーん…。」
「好きなの選んでね。私はどれでもいいから。」
「露天風呂でめぐみを抱くか、布団でめぐみを抱くって選択肢は?」

手を伸ばして私の頬に触れてきた。

私はその手をペシリと叩いた。

「ま、まだ早いっ!」
「まだ早いってことは後でしていいってことか。」
「…っ!?」
「ごめんごめん。可愛いなぁ。じゃあ、せっかくの温泉だし、お風呂入る?」
「うん、そうしよう。着替え準備するね。あ、浴衣着ようか、安室さんはエルサイズかなー。」
「ふふ。」

私が一人準備をしていると安室さんが私を見て笑った。

「なーに?」
「いや、楽しそうだなって。」
「楽しいよ?ごめん、一人ではしゃいでる?」
「そんなことない。エルサイズの浴衣お願い。」
「りょーかーい。」
お部屋にあった浴衣を持って安室さんに手渡した。

「大浴場は一階って言ってたな。」
「うん。」

二人で下駄を履いて部屋を出た。
赤い絨毯の廊下を歩く。

「本当にすごい旅館だね。」
「そうだな。じゃあ、男湯ここだから。出たところで待ち合わせにしよう。ゆっくり入っておいで。」
「うん、安室さんも。あ、まってまって。はいこれ。」
「140円?」
「コーヒー牛乳代。温泉といったら飲まなきゃね。」
「そうだな。」

手渡したお金を握りしめて安室さんは暖簾をくぐっていった。

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