第91章 休暇 2
服も買って車も手配して…ってしている風見さん。
「風見さん有能過ぎません?」
「ふっ、そうだな。優秀な僕の右腕だよ。」
「今鬼上司が休みだから風見さんも休めてるかな。」
「どう言う意味だ。」
安室さんがむすっとした顔をしたので、それを見て私はおかしくて笑ってしまった。
「今は新人教育に精を出してるはずだ。」
「新人?コータさんの後から入った人?」
「あぁ、数日前に正式に僕のサポートに入るようになった。」
「じゃあ、安室さんの仕事のことを知る数少ない捜査員ってことだ。」
「そう。機械に強い優秀なやつだ。高橋と違って真面目過ぎる気もするがな。風見みたいなやつ。」
風見さんみたいな人かー。
シュッとして、メガネくいっとあげて、淡々とこなしていくタイプなのかなーって勝手に想像してしまった。
「だから、高橋の時と違って、もうあの部屋にはめぐみは入って来れないな。」
「そっかー、お仕事してる降谷さん見れないのはちょっと寂しいけど仕方ないね。」
その捜査員さんとは会うことはないだろう。
「あの部屋で仕事してるとこなんてみても楽しくないだろ。たいてい書類仕事だ。」
「ううん。だらけきってる降谷さんも珍しかったし…あと少しお髭生えてて新鮮だった。」
「…やめてくれ。」
「真剣な顔でお仕事してる姿はやっぱりカッコいいよ?」
「ポアロでも真剣なんだが。」
「全然ちがうよー。目が違う。」
ポアロで働く安室さんと、警視庁で働く降谷さんの表情を思い出しながら私は言った。
「ポアロでコナンくんと謎解きしてる時の安室さんもまた違うしね。」
「そうなのか?」
「うん、全然違うよ。どの顔もかっこいいよ。」
「……。」
「あ、照れてる顔だ。」
「…一応ポーカーフェイスが得意なはずなんだが…。ダメだなめぐみにはバレてるのか、隠せてないのか。」
ハンドルを握る安室さんは左手で自分の口元を押さえた。