第91章 休暇 2
ロッカーに向かい、中に置いておいた紙袋を取り出した。
「赤井にあったのか。」
ガンっとロッカーに手をつく安室さん。
「会いましたよ。」
「二人で?」
「…二人で。」
「…だから君はもっと危機感を…」
「んもー!赤井さんは大丈夫ですって!赤井さんは『安室くん安室くん』って、あんなに親しげなのに!」
「親しげっ!?」
「そんなことよりこれ。」
私はわーわーと騒ぐ安室さんを無視して紙袋を差し出した。
「…なんだ。」
「知らないの。見ちゃダメって言われたから。旅行までに渡して欲しいって。」
「何で旅行のこと知ってるんだ。」
「あー、コナンくんに草津温泉の雑誌借りて、その時旅行のこと話しちゃったの。たぶんコナンくんが赤井さんに…ダメだった?」
「…いや。」
私の手にある、小さな紙袋を受け取った。
その場で中を覗く安室さん。
眉を寄せている。
…?
小さな紙切れを取り出した、たぶん赤井さんからのメモ書きだろう。
「くそっ。気に食わない。」
ボソっと呟きそのメモをぐしゃっと握りつぶしてポケットに無造作に突っ込んだ。
「お仕事のこと?」
「…めぐみは知らなくていい。」
「はーい。」
きっと重要な事なのだろう。
余計な詮索はしないでおいた。