第90章 休暇
夕方、お昼からシフトだった安室さんに締めはお願いして、私は自分の用事のためにある場所に向かっていた。
駅前でお菓子を買って。
はじめましてなので、すこーーしだけおめかし。
といってもすこし明るいスカート履いただけで、髪型メガネとかはいつも通りだ。
緊張気味にインターホンを鳴らす。
「はいはい。」
「こんにちは、パソコンの件でお願いしていためぐみです。」
「おー!しん…コナンくんから聞いておる!」
…しん、コナンくん。
しんいちくんっていつも呼んでいるんだろうな。
そうか、博士さんも正体を知っている一人だったか。
玄関に入ると、奥にコナンくんや灰原哀ちゃんがソファに座っていた。
よかった、コナンくんもいる。
「こんにちは!めぐみさん!」
「コナンくん、こんにちは。」
「灰原、この人が前に話したポアロの店員のめぐみさん。なんか普通の人なのにFBIや公安の人と色々通じてる不思議な人。」
ん、どんな紹介!?
「あー、男性二人を虜にしているっていう噂の。この前鈴木財閥の娘さんが騒いでたわ。」
ん、どんな噂!?
「よ、宜しくね?」
「えぇ、よろしく。灰原哀よ」
「博士さんも今日は無理言ってすみませんでした。ありがとうございます。」
「いやいや、こういうのは得意なんじゃ。気にせんでええぞ。」
先日のパソコンクラッシュ事件で、データを復活させてもらうために今日は来たのだ。
「めぐみさんには前無理言って色々してもらったから!僕から博士にお願いしたんだ!」
「コナンくんもありがとう。あ、これ。大したものじゃないんですが、よかったら。」
そう言ってわたしは先程はかったお菓子が入った紙袋を阿笠さんに手渡した。
「気を遣わせてすまんの。ただ、データを復旧させただけなのに。」
「いえいえ!私からしたらすごく助かったんです!1番はみーんなのお給料払えなくて困ってたから…ありがとうございます。」
「それは重要ね。あら、それ駅前の。確か昨日から新作が…」
「そうなの!哀ちゃん詳しいんだね!新作も買ってきたから哀ちゃんもよかったら食べてね。」
「ええ、いただくわ。」