第89章 もっと
降谷さんの上に乗っていた私は身を倒し、降谷さんの両頬に手を添えた。
ちゅっ、ちゅっと、降谷さんの顔中にキスをする。
「あ。まってて。そのままね。」
「え?…あ、おいっ」
私は不意に思い出し、降谷さんを繋いだままベッドから立ち上がった。
お風呂場にもう一度いき、タオルを手に取ると再びベッドの部屋に戻った。
ガチャ
と手錠の音を立て、ベッドに一人横になる降谷さんが…
「おい。一人にするな。」
「あ、ごめん。」
私はベッドに戻ると手錠のある手首にタオルを巻いた。
「痛いと思うから…」
「僕はそんな引っ張ったりしないと思うが…」
「わかんないよー。つい引っ張っちゃうくらい気持ち良くしたいな。」
「…。」
じーっとこちらに視線を向けてくる降谷さんの口にそっと唇を再び寄せ、舌を絡ませた。
降谷さんみたいに激しく熱く口づけできないけれど、自分の好きなようにゆっくり堪能するように降谷さんの口を味わった。
それからそっと胸に頬擦りする様に降谷さんの上に横になった。
大きな胸板の上ですりすりとする。
「何してるんだ?」
「降谷さんの身体を好き勝手堪能してる。」
「…足りないんだが。」
「私は大満足。」
普段こんなこと絶対できないもの。
腹筋や胸筋をなぞり、たまにキスを落とす。
昔ついた傷も指先でそっと撫でた。
「…っ」
「痛い?」
「いや、くすぐったいだけ。」
下に下に撫でて行き、ついに到達したソコ。
布団がかるく被せてあったので、私はバサッと中に入った。
頭に布団を被せて、降谷さんの顔を見た。
下からみる降谷さんは手錠を頭の上にやり、私を見てる顔はすこし高揚しているようだった。