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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第8章 心の休む場所


髪の毛を撫でていた安室さんの右手が私の頬に触れ、耳のあたりを軽く撫でた。
ぞわわっとして、その手から逃れたくて、頭を横に振ると安室さんのいつもの笑みが聞こえた。

「いつまでも下見てないで、こっちを見てください。」

あ、いつもの私をからかう安室さんだ。

少し元気が出た事に安心して、安室さんを見上げるとふたたびそのイケメンが近づいてきた。

「だ、ダメです!もうダメです!」

キャパオーバーです!
右手をとっさに安室さんの顔に突き出した。
安室さんの唇を手で塞ごうかとも思ったが、それに触れることさえ緊張して、安室さんのほっぺをぐいーーっと押し出した。

「いたたた。何するんですか、貴方は。」

すぐにその右手を捕えられ、引き寄せられる。
次は自分自身の顔を手で覆った。
これ以上、キスされてたまるか。

そうすると今度はその手すら捕えられてしまう。両手を握り合い、押す引くの攻防戦。

手押し相撲か?



「いやいやいや、この体勢おかしいですって。安室さん。落ち着いて。」
「めぐみさんが抵抗するからですよ。」
「いやいやいや。するでしょ。するって。色々おかしいですって。ね?」
「くくく。」

あー、ほら。その笑い。
絶対からかってる。

「怪我なく、元気になったんなら帰りましょうよ。誰かのせいで朝の6時から仕事だったんですよ、わたし。」
「あー、僕のせいですね。」
「よくわかってるじゃないですか。だから帰りたいです。」

ぐいーーっと安室さんの両手を押すと、安室さんも負けじとだいたい私と同じ強さです押し返してくる。
おもいっきり押してるっていうのに、ビクともしない。くそぅ。

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