• テキストサイズ

そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第88章 あの時…


安室さんは右手にお玉を持った状態で拳を脳天に落としてきた。

「幼馴染は男だ、馬鹿。」
「へ?」

…男。


「なーんだ。でもすごいね、その人。安室さんのためにお料理教えてくれるなんて。」
「…あぁ。」
「じゃあ、今日はその幼馴染くん直伝の和食だね。楽しみ。」

何作ってくれるの?って、言いながらまた横に立つと、上からじっと見下ろされた。

「…普通の味噌汁だよ。」

そう言って、私の後頭部に手を添えると安室さんはぐっと身を屈め軽くキスをした。

「…りょ、料理中でしょっ!」

恥ずかしくなって離れると、安室さんはふっといつものように笑みを浮かべた。

「じゃあ、大人しく座って待ってて。」
「…はい。あ、じゃあ、お風呂の準備とかしてくるよ。してもいい?」
「あぁ、じゃあ頼んだ。」
勝手に触ることの許可をもらい、私はパタパタと逃げるようにお風呂場に向かった。




ーー…安室さんはイケメンすぎて心臓にいつも悪い。











食卓に並んだのは、ほうれん草の白和に、いか大根、味噌汁、焼き魚だった。

「時間ないからあんまり手の込んだものは出来なかったが…。煮物や肉じゃがとか作りたかったな。」
「わぁ…すごーい。こんな短時間で!」

並べられていく料理たちに目を輝かせながら、ご飯をよそいでいく安室さんからお茶碗を受け取った。

「これくらい?」
「まって、多い多い。お相撲さんじゃないから。」
「僕はこれくらいだけど。」
「…さすが男の人だね。この半分も食べられないよ。」

お茶碗に山盛り入った白ごはんを再び安室さんの手に戻した。

「このくらい?」
「うん、ありがとう。美味しそう。」
「残さず食えよ。」
「はーい。」

こんな美味しそうなご飯残すはずがない!

うきうきと席に座って私は手を合わせた。

/ 1084ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp