第87章 優しさ
安室さんもぽりぽりと頬をかいている。
「二人っていつもそんな感じなんだね。」
「いや…いつもってわけじゃ…ね?」
「ん、まぁ……」
私がそういうと安室さんは気まずそうにそう返事をした。
「ていうか、めぐみさん、やっぱり風見さんと知り合いなんだね。僕が聞いたときに知らないって言ってたのに。」
「えぇ?いや、しらないなー…」
「ごめん、安室さんはもう知ってるんだけど、僕聞いてたんだ。」
「えっ!?何を!?」
「ホットドッグ買ってあげてるところ。」
「え!?…いたの!?」
「いや、風見さんに…」
ごにょごにょとごまかすコナンくん。
「盗聴してたんだよね?コナンくん。」
にっこり笑う安室さんの笑顔が怖い。
「それはお互いさまでしょ。」
「証拠はないさ。僕はあるけど。実は指で盗聴器を壊した後そのまま持ってるって言ったらどうする?」
「…え。いやでも僕のものだって言う証拠は…」
「ふふふ。」
「…。」
二人が一体なんの話をしているのかわからないけれど、大型スーパーでの風見さんとの会話をコナンくんが盗聴してたってことはわかった。
「さ、僕はサンドイッチもできたし、毛利先生のところに持っていってくるよ。」
大きなお盆に乗せ、安室さんはオモテのドアから出ていった。
…コナンくんは行かないのだろうか。
カウンターに座ったままだ。
「…コータさんって?」
「え?」
「…その時聞こえてきたんだ。」