第87章 優しさ
「コータさんは…公安の人なの。」
言っていいのか迷ったけれど、風見さんを知ってるし、事件を解決したコナンくんなら大丈夫だろう。
「公安の?…もしかして。」
「うん。最初の爆発で…。風見さんと同じように安室さんのここの潜入とか全部知ってる数少ない優秀な人だった。」
「…そうなんだ。」
「降谷さんと風見さんはずっと一緒に働いてて、私もよく知ってる人だったの。」
コナンくんはじっと話をきいてくれた。
思い出されるのはコータさんの顔。
ふざけているようでやる時はしっかりして、上司が動きやすいよういつもサポートしてた。
「降谷さんも風見さんも、みんな死んでいった仲間たちのために正義を貫いた。コナンくんの助けもあってね!私は公安じゃないけど…コータさんを知ってるから…私からもお礼を言いたい。ありがとう。名探偵。」
「…ううん。僕はただ真実を知りたかっただけだから…」
「正義と真実が手を組むと最強だね!」
私がそう言うとコナンくんは優しく微笑んでくれた。
「さ、安室さんも上にいっちゃったし、パソコン使えないし、何しよっかな!」
「パソコン使えないの?」
「昨日の騒動でポンって全部データ飛んじゃったの。」
「…ふーん……」
カウンターに入り、安室さんが使った後のキッチンをささっと片付けていく。
「ねーめぐみさん。おにぎりとサンドイッチのお礼。」
「ん?」
「データの復旧。博士に頼んであげよっか。」
「博士って…」
あの!?
あの…すごい発明をたくさんした!!
有名な!!
「いいの!?」
会ってみたい!