第85章 彼の仕事【四章】
私もお店を出ようと荷物をまとめていると、電話が鳴り始めた。
ーー安室さんだ。
「もしもし。」
「めぐみっ!IoTテロだ!」
「…?」
「今回の騒動はIoTテロだった!」
「…ごめん!全然わかんない!」
なんだ、あいおーてぃーって!
「詳しくはまた話す。バイクあるか?」
「あるよ。どこ行けばいい?」
「コナンくんを助けてほしい。今公安の僕たちがいくよりコナンくんはめぐみを信用すると思うから。」
「…任せてっ!」
「場所はメールする。移動するかもしれないから、そのあたり探してくれ。僕も行く。」
「はいっ!」
私は荷物はロッカーに入れたままで、必要なものだけポケットに入れ、梓さんから隠していたヘルメットを奥から引っ張りだすと、ポアロを飛び出した。
ーー安室さんが私を頼ってくれてる。
ただそれだけで、なんでも出来そうな気がした。
教えてもらった場所の近くまでバイクで来たが、周りでは地獄絵図のような光景だったーー。
至る所で事故が起きて、ブレーキ音やクラクションの音が響いてる。
「…これがIoTテロってやつ?なんて酷い…」
事故と事故の隙間を通り抜け、急いで向かった。
正面から一際大きな音がする。
車が衝突する音だ。
「…見つけたっ!安室さんの車だ!」
スピードを上げていくと、なんと目の前で安室さんの車が飛んでいた。
トラックに車体をぶつけている。
その下には…
「…コナンくんっ!!」
私はさらにスピードを上げて、手を伸ばし、コナンくんの脇の下を掴んだ。
「はぁ…はぁ…」
「めぐみさんっ!?なんで!?」
「安室さんの車が飛んで、コナンくんが下で…事故だらけで…まって…ま、間に合った…」
「めぐみっ!よくやった!」
ブロロロッとエンジンを立てフロントガラスを破りながら安室さんが大声そういった。
「めぐみっ!コナンくんを頼んだ!」
「待って!なんでここにめぐみさんが!?」
「いいからこれ被って!ヘルメット!しっかり捕まってて!」
「えっ!?めぐみさんっ!?」
「元レディースに任せとけって!」
ぱちっとウインクをすると、コナンくんは口をポカンと開けた。
「んで!どこ行けばいいの!わかんないんだけど!」