第84章 彼の仕事【三章】
安室さんに梅干しおにぎりと明太子おにぎりを1つずつ作って、海苔で包んで渡すと、なんだか嬉しそうに食べてくれたのでちょっと安心した。
寝てはなくても食べてはいそうだ。
その後も安室さんは私のパソコンの席に座ったまま、ずっと真剣な表情で考え込んでいた。
私は邪魔はしないように、たまにコーヒーやお水を出してあげたり、糖分もいるかなって食べやすいように切った果物を出してあげたら、何も言わなかったが、全部食べてくれた。
お昼頃、もうそろそろ梓さんが来るかなって時間になると、安室さんがカウンターにやってきた。
「もういく?」
「あぁ、ちょっと毛利先生に差し入れしてくるよ。」
「あ、じゃあ、何か包む?サンドイッチか…あっカツ丼とか!」
「…カツ丼って。」
「取り調べのイメージじゃない?」
「ドラマの見過ぎ。それに、どっちにしろ会えないから渡せない。」
「…?」
じゃあ、何しにいくんだろ。
「めぐみ、どうせ夜、空いてるだろ?」
「まぁ、空いてますよ。」
暇なの知ってるって言い方棘あるなー、どうせ暇ですよ。
「買い出し行こう。リスト出しといて。」
「…?大丈夫なの?ちょうど大容量のもの買いに行きたいと思ってたんだけど…。」
「あぁ、僕も用事があるから、車出すよ。また連絡する。」
安室さんはカラの紙袋を持つとポアロから出て行った。
入れ違うようにすぐ、梓さんが入ってきたから、安室さんには梓さんが来るタイミングがわかっていたんだろう。
たしかにコナンくんが不思議がるぐらい今回の安室さんは何がしたいのかわからない。