第84章 彼の仕事【三章】
次の日の朝。
もしかしたらコナンくんが今日も来るかもしれないと思って、昨日の仕事終わりに買い出しに行った。
サンドイッチばかりだとあれだから、おにぎりにしてあげようかな。
と、のりや明太子、梅干しと昆布を買っておいた。
昨日より早めにきて、開店準備をしていると案の定…
「おはよ、コナンくん。」
店の前にいたコナンくんを捕まえた。
「おはよ、めぐみさん。」
「どうしたの?入らないの?」
「いや、昨日あんまり仕事の邪魔しちゃダメって蘭ねーちゃんに言われて…」
「え、可愛い。気にしなくていいのに。」
おいでって、店内に招き入れた。
「あれから事件の進展はどーだい?名探偵くん。」
カウンターに座るコナンくんに昨日の残りのアイスコーヒーを出した。
「おっちゃんが…送検された。」
「…ほー。」
「こんなの早すぎるっ。」
「…おん。」
「おっちゃんがこのままだと起訴される可能性だって出てきたっ!」
「…うむ。」
どうしよう。なに言ってるのかさっぱりわからん。
「そーけんね。そーそー。」
「…。」
考えてるふりをしながら、今日のモーニング用のコーヒーを入れていると、コナンくんが呆れた顔で見てきた。
「はい。全然わかってませんよ。」
「よく安室さんと一緒にいられるね。」
「なんだと。…まぁ、私もたまに思うかな。でも、あの安室さんの呆れた顔好きだよ。だってその時は難しいこと考えなくていいでしょ?コナンくんも今そうじゃない?」
「…たしかに。何か気が抜けた。あ、めぐみさん今日もさ…その。」
「お昼のお弁当?今日はおにぎりにしようかと思って朝からごはん大量に炊いたんだけど…」
「いいの?」
「むしろ貰ってくれないと余っちゃう。」
「蘭ねーちゃん…夜もあんまり食べてないんだ。おにぎりとかならもしかしたら。」
「心配だね。めぐみちゃんが愛を込めて握るよ。待っててね。」
「うん、ありがとう。」
熱々の炊き立てご飯は流石に無理だから、ボウルに入れ替えてすこし冷ました。
その間に具材を用意して、テイクアウトの容器をカウンターに置いた。