第83章 彼の仕事【二章】
安室さんが飲んだ後のアイスコーヒーのコップを片付けていると、うっすらと聞こえてくるコナンくんの叫び声。
外で安室さんと話をしているようだ。
…どうしたんだろ。
「めぐみちゃん…さっきの見た?」
「ん?何を?」
「今…毛利先生…手錠してあった。車に乗せられて行った…!」
「えっ?」
「た、逮捕された?」
…毛利先生が?
いったい何の罪で?
段ボールをバンに乗せて行ったのは事務所の荷物ってこと?
風見さんは家宅捜索するためにきたってこと?
ーー…昨日の爆発のことで?
「何があったのかなーー。」
「わかんない。全然……全然わからない。」
降谷さんは全部知ってるんだろう。
だからあんな表情でーー…
カランカラン
外の掃除を終えた安室さんがお店に帰ってきた。
コナンくんが後ろから安室さんに呼びかけている。
「安室さんっ!!」
「僕には命にかえても守らなくてはならないものがあるからさ。」
その言葉を聞いて、頭にコータさんの顔が思い浮かんだ。
…毛利先生の逮捕は降谷さんが命じたんだ。
何でそんなことをしたのか私には分かりっこないけれど、
降谷さんは『あいつらの死を絶対に無駄にはしない』と、言っていた。
私には思いもよらない考えで必死に戦ってるんだろうーー。
掃除用具をもってバックヤードに下がっていくのを確認すると、コナンくんは私をキッと睨みつけてきた。
「めぐみさん!知ってたの!?」
「へぇ!?なにを!?」
「今回の爆破!おっちゃんに容疑がかかったこと!」
「えぇ!?知らない知らない!ようぎってあれだよね!?警察は毛利先生がやったって疑ってるってことだよね?」
「安室さんから何か聞いてないの!?」
すごく焦っているコナンくんに私は息を吐くと、私も店の外に出て、コナンくんと視線を合わせるようにしゃがんだ。