第8章 心の休む場所
5時半。最後のお客さんを送って、今日はもう締める事にした。
忙しかったし、明日の準備もしなきゃいけない。
「梓さん、明日の下準備と掃除おねがいしてもいいー?私、在庫確認して、発注とかしてるから」
「任せてー。」
もう今日は朝の開店準備からやってるからすんごく疲れた。
売り上げを、確認していると、ポケットに入れたスマホが震えた。
確認すると、安室さんからだった。
「は?」
メールをみて、驚愕した。戦慄した。震えた。
「しばらく、お休み…だと?」
メールを見た瞬間はついイラっとしたが、先ほどの梓さんとの会話を思い出して冷静になった。
やっぱり安室さんもミステリートレインに乗っていて怪我でもしたんじゃないか?
それで、病院で入院してポアロに出られない…。
そうかもしれないし、頭ごなしに怒るのはやめよう。
「体調でも崩されましたか?シフト調整するので、またいい時に連絡ください。無茶しないでくださいね。消毒と包帯の準備はできてます。っと。」
返信。
安室さんはすぐ無茶して怪我ばっかりなので、すこし心配ではあるけど、メールを打てるってことは意識あるし、指は動くんだろう。
ぁぁあああぁぁぁ!
でも、月曜日からのシフト、全部やり直しーーーーー!マスターに助けて貰わねばーーー!
「あー、もうっ!」
頭をガシガシっとかきむしると、パソコンに向かった。
「めぐみちゃん、こっち終わったよー」
時間は6時過ぎ。私のパソコン終わったら梓さんの手伝いしようかと思ったのに、梓さんの方が早くに終わってしまった。
「ありがとうー!私ももう少しだから、先にあがって大丈夫だよ!お疲れさま!」
「めぐみちゃんも終わる?平気?」
「うん。あと少しだから気にしないでー。」
優しい梓さんは、手伝ってくれようとしたけど、パソコン業務だし先に帰ってもらった。