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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第80章 ばったりと


あれから数日後、梓さんとシフトに入ってる日。

「梓さーん、ちょっと銀行と郵便局行ってくるねー!」
「はーい、気をつけてね!」

お客さんもまだらで落ち着いていたので、私は荷物を抱えお店を出た。



いい天気だ。

銀行や郵便局で用事を済ませ、再びお店に戻ろうと道を歩いていると、前を歩く見知った男女。


…?


安室さんと梓さんだ。
梓さん?

あれ?お店は?
今一人でお店いたはずなのに?



人違い?
目を凝らしてよーく見た。やっぱり安室さんと梓さんだ。
…腕を組んでいる。
カップルのように。

向こうからこちらに向かって歩いてくる。

どうしよう、Uターンすべき?不自然だろうか。


ーーー…安室さんその上着どこで買ったんだ。
ぼ、ボタン多いですね。

いや、今は安室さんのダサ…失敬。安室さんの上着のことはどうでもいい。私も人のことを言える格好でもないし。




迷いながら安室さんを見ていると、目があった。


「…っ。」
少し驚いている様子だ。


あ、これは今ダメなやつだったかもしれない。



ドンっ

どうしようか迷っていると、早歩きの男性にぶつかってしまった。

「あぁ、すみませんっ!急いでで、怪我はありませんか?」
「あ…はい。こちらこそぼーっとしてて。すみません。」

感じのいい大学生だろうか、キャップをかぶって爽やかな格好だ。

「あっこれ。あなたのですか?落とされましたよ。」
「えっ…?」

男性の手のひらには見たことのあるイヤーカフ。
武器密輸組織に潜入する時につけられた骨伝導のイヤホンだ。
返したはずだ。…なんで、ここに?

男性をみると、コータさんだった。



「あ、これ大事なものだったんです…ありがとうございます…」

ドキドキドキドキ。

私は変装をしているコータさんからイヤホンを受け取ると耳につけた。




『めぐみさん。』


聞こえてきたのは風見さんの声だった。
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