• テキストサイズ

そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第76章 カップ


「はい。」


返事が聞こえて、ドアを開けると、奥に降谷さんがいた。


革靴を履いた足を自分の机に投げ、椅子の背もたれに最大限に背中を預け、白い紙の資料の束だろうか、それを顔にかけていた。
手はお腹の上で組んでいる。




こちらをチラリとも見ない。

私には気付いていないようだ。
ここにくるのは限られた捜査員だけ。
きっとそのうちの誰かだと思っているんだろう。



「髙橋、頼んでた容疑者の友人関係をあらったリスト出来たか?」

コトリと降谷さんの机に缶コーヒーを置いた。

「ん、すまない。たかは…し」

「こんなだらけきった降谷さん初めて見た。」
「…は?めぐみっ!?」

ガタガタっと音がして、脚を下ろし、顔にあった資料はバサバサと床に落ちていった。

「お疲れ様です。」
「なんで…ここに……高橋。」
「コータさんに無理言って連れてきてもらっちゃった。」
「…。」










「…。」
「…。」



急いできたもんだから、何を言おうとしたのか整理もせずに来ちゃった。

私は落ちた資料を拾おうと手を伸ばしたが、手首を掴まれた。

「見ちゃダメなやつだから。」
「あ、そか。ごめん。」


降谷さんが落ちた資料を拾い、ファイルに仕舞うの確認してたから、私は一歩だけ降谷さんに近づいた。

椅子に腰掛けたままの降谷さんは、上着は来ておらず白いシャツの姿で、ネクタイは少し緩めてあってるが、すぐ出られるようにだろうか、ホルスターはキチンとつけたままだ。



「忙しいそうですね。」
「ん、まぁ。…そうだな。武器密輸組織の壊滅の目処がつきそうだ。」
「まだ終わってなかったの?」
「あれはボスと数人の幹部だけだったから。下に何人も組織の人間はいるからな。」
「そっか。」



「…もう怒ってないか?」
チラリとしたから覗くように私の顔を見てくる降谷さん。
「それはこっちのセリフだよ。」

「あの後めぐみが家に帰ってくるかと思って待ってたんだが、帰ってこないし、電話をしても出ないし、きっと梓さんのところだろうと思ってた。」
「…。」

「だから、梓さんにメールだけしといた。めぐみをこれ以上怒らせたくなかった。」



とんだすれ違いだ。




私は降谷さんの頬を掴み自分から降谷さんにキスをした。


/ 1084ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp