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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第7章 休んで


お昼前。

お客さんの流れがきれて、店内が静かになったころ、パソコンを切って安室さんをバックヤードに呼んだ。

「この箸袋に箸をいれていってもらっていいですか?」
「はい、わかりました。」
「その間、表は私が立つので、安室さんここで作業しててくださいね。」
「夏目さんが?いいですよ。僕が出ますから。」
「私、箸袋に入れるの苦手なんです。」
「そう…ですか?」
「はい。まぁ、お客さんもいないですし、座ってやってください。」

安室さんの肩を持って、ソファに無理やり座らせ作業を促す。
私はエプロンをつけて、表に出た。

今日は秋にもなったと言うのに弱めの熱帯低気圧がくるようで、風が強い。
そのため、お客さんが少ないのだろう。

まぁ、安室さん寝てないだろうし、バックヤードで座ってゆっくりしててもらおう。


「安室さん。これよかったら。」
朝、安室さんが入れてくれた水出しコーヒー。今日は少し冷えるから、きっと残るだろう。

「ありがとうございます。夏目さん…もしかして僕を休ませようとしてます?」
「いつもニコニコ笑顔貼り付けてると、疲れません?」
「え?…それ、どういう意味ですか?」
あ、しまった。気分悪くさせただろうか。
ヘラヘラしてるって受け取られたかもしれない。そんな深い意味は全くない。

「私、接客とか苦手で…、お客さんにニコニコしてると、だんだんほっぺ痛くなるんですよね。ぼーーーっと無表情で何も考えずに作業する方が好きです。」
「あぁ、そういう意味か。僕はどちらでも大丈夫ですかね。接客も色んな人とお話しして楽しいですよ。」
一瞬安室さん、怒らせたかな?って思ったけどどうやら、誤解は解けたらしい。いつもの爽やかな笑顔が戻った。

「それでも。安室さんもたまには、無表情でぼーーーっと作業してください。仕事は休ませないですけどね。」
手は動かしてくださいね。と、言うと安室さんはふふっと笑い、コーヒーを一口含むとまた作業を再開した。


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