第73章 仲良く
ドキドキとする心臓を鎮めようと深呼吸しながら、私たちは赤井さんの車まで戻ってきた。
そこにはコナンくんが立って待っている。
「きた!大丈夫だった!?めぐみさん!」
「ふふ降谷さんに会っちゃった…大丈夫かな。」
「え!?やっぱり!?僕も近くのトイレで変声機使おうと思ったんだけど、安室さんに見つかっちゃって…赤井さんについてきたとか適当なこと言って誤魔化したんだけど、結局追い出されちゃったんだ。」
コナンくんも降谷さんに見つかったのか。
「コナンくん怒られなかった?大丈夫?」
「僕はべつに…何を企んでる?って言われただけで。」
尋問されてる!
「すまなかったな。わざわざ彼が来るとは思わなかった。でもまぁ、手続きは出来たから大丈夫だろう。」
「そうなの?よかった。僕、途中から盗聴器の範囲外れちゃって何も聞こえなかったんだ。」
私達は話をしながら車に乗り込んだ。
「バレてない?めぐみさん。」
「うーん、たぶん。赤井さんがフォローしてくれたから。」
「…だといいが。このまま一度工藤邸に向かうぞ。着替えてめぐみの荷物を渡さないと。」
「お願いします。」
「帰りは先に坊やを降ろす。ここから近い。」
「はーい。」
しばらく走り、コナンくんを事務所前で降ろすと、やっと二人きりだと言うことに気が付いた。
何か話さないと…
「あの…さっき,聞いちゃったスコッチって。」
「ん?あぁ、スコッチも酒の名だ。バーボン、ライ、スコッチ。この三人で組織内で組んでよく行動を共にしていた。」
ドキドキする。
聞いてはいけないことを聞いてしまってるような。そんな気がする。
「三人で…。」
「あぁ。スコッチも降谷くんと同じく公安でともに潜入捜査をしていた。その潜入中に俺とバーボン…彼の前で殉職したんだ。まぁ、正確には少し違うんだが。」
殉職…
「そ…なんだ。」
「キミは要だ。知っておいてもいいだろう。共に行動をしていて分かったことだが、恐らくバーボンとスコッチはかなり昔から一緒にいたんだろうと思っている。」
「昔から…?」
「子供の頃の話をしていたのを聞いたことがある。警察になるより前からの関係だろう。」
「私が聞いてよかったの?」
「いつかは知ることだ。」