第73章 仲良く
「もう帰るんだなFBI。」
「あぁ、手続きも終わったしな。」
やばい。見られたらばれる。
ぜったいばれる。
あまりオドオドとしすぎるとそれはそれで怪しいし、見られるとバレる。
私は必死に息を潜め、赤井さんの背中に隠れた。
赤井さんの背が高くて助かった。
「あなたのギリギリで慌てふためく姿を見ようと思ったのだが、残念だ。」
「連絡をくれたおかげで助かったよ。」
「別に帰国してくれたっていいのだが。」
「そういうな。…悪いが、他に用事があるんでな、帰らせてもらう。」
降谷さん性格わるっ!
ギリギリに教えて意地悪だな!
本当に赤井さんと仲悪いな!
…でも、ちゃんと教えてあげる降谷さんを可愛いと思ってしまうあたりきっと贔屓目でみてしまってるんだろう。
「そちらの方は今日はいつもの威勢はどうしたんです?」
ひょこっと赤井さんから顔を出して私の方を見た。
ごくり。
「あぁ、そちらの方は病み上がりで体調が良くないみたいですよ。なので、早めに帰りたいそうです。」
「そう言うことだ。」
コータさんと赤井さんに言われ、
私はゴホゴホっとわざとらしく咳をしておいた。
「……そう…ですか。」
すっとドアの前から降谷さんが横に退けてくれて、私と赤井さんはやっと小さな会議室から出ることができた。
「じゃあ、これからも捜査協力。よろしく頼む。」
「するわけないだろう。僕の日本で勝手をするなよ。」
最後、ふっと赤井さんが笑い、急に私の腰にを回してきた。
「じゃあ行くぞ、女神さん。」
「…!?」
「え…?女神?…ん?」
コータさんが驚いた顔して私を見ているが、私は視線を外し、急いでその場を後にした。