第71章 これが本当の
私の奢りでサンドイッチを出してあげて、私はバックヤードでいつものお仕事だ。
しばらくすると、裏口が開いて安室さんが入ってきた。
「おはようございます。」
…ポアロ用の爽やかな笑顔はなんだかとっても久しぶりな気がする。
実際は日中たまに仕事が被ってたりしていたが、何も事件を抱えず(私が)平和にポアロにいるのとでは、やっぱり違う気がした。
「おはようございます、安室さん。タローくんが安室さんに会いに来てますよ。」
「…タローくんが?なんでしょう。まぁ、僕も言いたいことあったからちょうどよかった。」
安室さんはエプロンの紐を結びながら、そういうと表のタローの所に向かった。
どんな話をするんだろうって気になったが、梓さんもいるし、私が行くと不自然かなって思って行くのは我慢した。
…でも、やっぱり気になる。
私はパソコンの机から立ち上がって、コソッとバックヤードから覗いたら、すごくにこやかに会話する二人がいた。
…笑いあってる。
そして、二人は握手もしていた。
あの晩のことを言ってお礼でも言い合っているのだろうか。
タローからしたら、武器密輸組織という魔の手からグループを守ってもらったわけだし。
安室さんからしたら、捜査協力してもった(警察の協力者の探偵)ってわけだもんね。
うん。でも、仲良くしてそうでよかった。
私は安心して再びパソコンの机に座った。
シフトの入力をしていると、今度は梓さんがバックヤードに来た。
「じゃあ、私はあがるねー。お疲れ様。」
「お疲れ様ー。…ね、彼とはどう?」
前聞いた彼氏との関係が気になって、コソッと聞いてみると、梓さんは私の机の横に来た。
「お陰様で上手く言ってるの。めぐみちゃんのおかげ!勇気出して色々してみたの。そしたら彼も楽しんでくれて。」
「ホント?よかった。優しそうな人だったもんね。」
「めぐみちゃんにもサイト送ってあげる!色々おもしろそうなものあったよ。」
「…サイト?」
「うん、オンライン通販。」
「……。」
なにを買うのかなんて聞けなかった。