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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第62章 潜入


「さて、静かになったところで、話を進めましょうか。」


「…。」


「貴方はわたしが何者か知っていますね?」
「えぇ、だいたいだけれど。急激に南のグルーブが力をつけるんですもの。簡単に調べはしたわ。」
「簡単に…ね。」



足を組み直し、相手をみる。

目を逸らしてはいけない。

弱さを見せてもいけない。



「話は早いですね。うちに手を貸していただけますか?」
「悪いけど…貴方達がいるというだけで、貴方達が何をしているかまでは知らないの。」
「ただの…お仕事ですよ。」



にっこり笑う長髪の男。




私はため息をついた。


「ただのお仕事…ね。悪いけど、私は頭悪いから駆け引き嫌いなのよ。帰ってちょうだい。」



…引くのが早過ぎだだろうか。

こういう時安室さんならもっと上手くやるんだろうけれど。



「まぁまぁ、そう言わず、貴方たちにもとても儲るいい話ーー…」
「いいえ、わたし、貴方が嫌いになったわ。話すに値しない。」 


ピクリと笑顔が曇った。

にこにこ笑っていた長髪の男はうっすらと目を開け、わたしを見た。


「調子には乗らない方がいい。」




「あら、やっと本性だしたわね。好きよそっちの方が。…でも。」





ガシャン!!!


私は男の真横に木刀を振り下ろした。



「もう、遅い。…舐めないでくれる?儲け話程度に食らいつくとでも思ったの?まともな男つれて出直してきなさい。」










ブー、ブー  



突如鳴り響くバイブ音。



長髪の男からだ。

私たちの話を通話で聞いていた携帯とは違う携帯のようだ。




どうぞ。と、目で合図送ると、長髪の男は電話に出た。






「はい。…す、すみません!しかしボス!!…わかりました。」


…ボス。



確かに男はそう言った。

電話の先に密輸組織のボスがいる。

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