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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第62章 潜入


目を閉じて集中する。

…今は、私はこいつらのリーダー。やるべきことをやるだけだ。





「めぐみさん。時間です。行きましょう。」


安室さんに言われたが、私はそこから動かなかった。


「めぐみさん?」

「タロージロー。先に行きな。」
「へぃっ!」



「透。あなたも先に。」
「…。わかりました。」




私はリーダー。総長だ。

誰よりも強く。憧れであり。恐れにならなくてはならない。










ゆっくりと倉庫に向かって歩き出した。



中からは喧騒が聞こえてくる。

「まだかぁ?、あぁん!?」
「うるせー!」
「にげたんじゃねぇのか!」「んなわけねぇだろぉ!」


などと、汚い言葉だ。






一歩、中へと踏み入れれば、倉庫は静まり返った。
みなが、わたしに視線を送った。


そうだ。これだ。

これが私を強くする。





「おせーじゃねぇか。」
倉庫のなか、奥の方を陣取っている南の奴らの中心に、先程みたリーダーがいた。
彼にチラリと視線送ってから、私も中心へと歩いた。



「待たせたね。相手によって口紅の色を変えてるのよ。」

「へ、良い女じゃねーか。噂以上だ。俺に合わせた口紅か?」


チラリと男に視線を再び送り、私は黙り込んだ。



椅子に座り、足を組む。


ピクリと目の前男は眉を動かした。


「おい、聞いてんのか。」
「悪いけど、私。」


男から視線を外し、男の後ろに座る髪の長い男に視線を向けて、続けた。


「坊やとは話するつもりない。話が通じる人と話がしたいわ。」



安室さんの言う通りだった。

密輸組織の人間が一人は必ず着いてくるだろうと言っていた。
うちと取引をしたいのであれば必ず様子を見るはずだと。

そして、先に入った安室さんが彼を突き止めた。

あの長髪の男だ。




「ぼ、ぼう…やだとっ…!!このくそアマっ!!」

ダン!と立ち上がり右手を振り上げると私に襲いかかってきた。



ガッ!!

タローとジローが左右から木刀で、男の首元で寸止めし、私は自分の木刀で男の足の甲に突き刺した。

「いってぇ……」

「それが坊やというのよ。」


私は足の甲から木刀を退け、立ち上がった。


「退けなさい。あなたは私と会話するに値しない。」

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