第60章 顔合わせ
「お待たせしました。」
「大丈夫だ。」
私がそういうと、答えてくれたのは風見さん。
ここで話を進めていくのは風見さんのようだ。
安室さんは探偵ってこともあって、ここでは大人しくしているみたいだ。
「お、俺たち…場違い…!」
「そうだね。でも大丈夫だよ。今日は顔合わせとちょっと見て決めてほしいことがあるだけだから。」
場違いであることは否定できない。
堅苦しいスーツの方々の中に、チャラチャラした2人がいたらミスマッチにもほどがある。
「来てくれて感謝する。今回担当するのはここにいる捜査官達と、協力してもらっている探偵の安室さんになる。左から香山、高橋、僕が風見。そして女性捜査官の前田と後田だ。」
「はあ…」
タローは気の抜けた返事をした。そして、安室さんに気づいて「あーっ!」と指差した。
「あの優男、喫茶店の!」
「こんにちは。ポアロの店員と探偵をしています、安室透といいます。今回はよろしくお願いしますね。」
握手をしにこちらにきて、2人の手を握った。
そして、私の横に立った。
「今回、めぐみさんがリーダーであることが警察の調べでわかって、僕に協力要請がきたんですよ。めぐみさんとお付き合いさせてもらってるんで。」
…これが、今回の設定だ。
ボロが出ないように頭に叩き込んでおかないと。
「あ、えっと。俺たちは神宮寺ヒカルとこいつが、西園寺ワタルっす。」
と、2人が自己紹介したら横にいた安室さんが私の頭をコツンと小突いた。
「全然、タローとジローじゃないじゃないか。」
「だって、覚えられないじゃん。ね?タロー?」
「はい!オレがタローっす!姐さんはいつも側近にその名前を付けるんだって言ってたんで光栄っす!!」
そう言ったのは多分ヒカルって方。