第6章 研究
売り上げを金庫にしまってる間、安室さんがマヨソースを作ってくれていた。
「試作品第一号はどうでした?」
「混ぜすぎて泡だったマヨネーズの味しかしませんでした。」
「あっはは!」
ざまーみろ!
「夏目さんに手を出そうとすると、仕返しが凄いですね。」
んんー??
おっと、またそっちの雰囲気もってちゃってからかう気だな。
マヨの仕返しか?その手には乗らぬ。
「じゃあ、第二号。安室さんが作ってくれていたマヨネーズで作ってみましょうか。一個全部食べるとすぐお腹いっぱいになっちゃうから、半分にしましょう。」
「…。また話そらしましたね。」
オリーブオイルハムとマヨ。レタスを挟んで…。
「どーですか?」
安室さんと二人でハムサンドを食べて感想を聞くと、眉をひそめている。
「レタスの量多いですか?」
しゃくしゃくとレタスが凄い強調してきて、美味しいのだけれど…
「そーですねー…レタスの量というより。」
安室さんは残りのハムサンドを全て食べ終え、ボウルを持ってお湯を溜め始めた。
「レタスが冷た過ぎると思いません?」
「おー!」
言われなければぜんぜん気づかなかった着眼点!
「ヒートショック現象を利用しましょう。」
「レタスがシャキッと戻るやつですか?」
「よくご存知ですね。」
「テレビで見たことが…。原理はまったく知らないですけど。」
安室さんがレタスをお湯につけて水気を切ってる間に私は、次のサンドイッチの準備をした。
「うん!美味しい!!さっきと全然違いますね!ハムとマヨソースが主役になりました!」
これならいけるんじゃ!と思って安室さんをみたらまだ何かあるのか、考え込んでいる。
「うーん。美味しいのは美味しいんですけど…。」
「うんうん、いいですよ。思ったことどんどん言っちゃってください!とことん追求しましょう!」
「パン。ですかね。」
こ、根本的ーー!ハムサンドどころか、サンドイッチ全部に言えることーーー!
「ダメダメ!これ以上高級パンは買えませんよ!」